口誦心維
読み方:こうしょう しんい
意味
口で文章を声に出して読み、心の中でその意味や道理を深く考えること。単に暗記するだけでなく、繰り返し読み、内容を十分に理解しようとする学問・読書の姿勢をいう。
由来
中国・北宋時代の儒学者、張載(1020~1077)の語録である「張子語録」にあるとされる、「読書須是口誦心維、朝夕習復、方始有所成就(読書は口で誦し心で考え、朝夕に繰り返してこそ成就する)」という教えに基づく。おおむね11世紀の語である。
備考
主に読書・学問に取り組む態度を褒めていう文語的な語。日常会話では「声に出して読み、よく考える」などと言い換えることが多い。「維」はここでは思い巡らす意。
別表記
- 口誦心惟
誤用・混同注意
- 「誦」を同音の「唱」として「口唱心維」と書くのは誤り。
- 単なる暗記を表す語と理解するのは不十分で、内容を深く考えることまで含む。
例文
- 古典を学ぶ際には、ただ暗記するのではなく、口誦心維の姿勢を心がけたい。
- 先生は、生徒たちに本文を口誦心維しながら読むよう指導した。
- 難解な論文も口誦心維を重ねれば、著者の意図が次第に見えてくる。