口耳四寸
読み方:こうじ しすん
意味
人から聞いたことや口先で述べることだけにとどまり、心で十分に理解したり、身につけて実行したりしていない浅い学問・知識をいう。口から耳までの距離がわずか四寸であることにたとえ、聞いた知識がすぐ口から出るだけで、内面に定着しないことを批判する語。
由来
中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの儒家思想家・荀子の著作『荀子』「勧学」に由来する。「小人の学は耳に入り口より出づ。口耳の間は則ち四寸のみ」とあり、浅薄な学びは耳から入って口から出るだけである、と戒めた表現から「口耳四寸」が成立した。
備考
自分や他人の学問・知識が表面的であることを戒める、やや批判的な語。「口耳之学」とも関連が深い。単に話すことや聞くことが上手という意味ではない。
補足
- 「口耳四寸」を、話し上手・聞き上手であるという褒め言葉の意味に解するのは誤り。
- 「こうじよんすん」ではなく、標準的には「こうじしすん」と読む。
- 出典中の語である「口耳之学」と混同して「口耳之寸」などと書かない。
例文
- 用語を暗記するだけで説明の意味を理解していないなら、口耳四寸の学びになってしまう。
- 講義で聞いた内容を自分で検証も実践もしなければ、結局は口耳四寸にすぎない。
- 彼は本の知識をよく披露するが、経験に結び付いていないので口耳四寸だと評されることがある。
分類
類義語
- 口耳之学
- 耳学問
- 受け売り