口中雌黄
読み方
こうちゅう しおう
意味
口にした意見や主張を、その場その場で容易に変えること。また、根拠のないことや無責任なことを口から出まかせに言うこと。もとは、発言内容を次々と訂正するようすをいう。
由来
中国の正史『晋書』王衍伝に由来する。西晋の王衍(256~311年)は、話した道理に少しでも不都合があるとすぐに言い改めたため、世人から「口中雌黄」と呼ばれたという。「雌黄」は、古く文書の誤字を塗り消して訂正するのに用いた黄色の鉱物顔料である。『晋書』は唐代の648年頃に成立した。
分類・構成
備考
現代では単独よりも、「口中雌黄を弄する」「口中雌黄の徒」などの形で使われる。関連語の「信口雌黄」は、根拠なく勝手なことを言う意味がより強い。
誤用・混同注意
- 「雌黄」を「しこう」などと読まず、標準的には「しおう」と読む。
- 「信口雌黄」と混同して、単にでたらめを言う意味だけに限定しない。口中雌黄には、発言・主張を次々に変える意味がある。
例文
- 彼は都合が悪くなるたびに主張を変える、まさに口中雌黄の人だ。
- 十分な根拠も示さず口中雌黄を弄していては、読者の信頼を得られない。
- 会議で口中雌黄を重ねるのではなく、方針変更の理由を明確に説明すべきだ。