反求諸己
読み方
はんきゅう しょこ
意味
物事がうまくいかなかったり他人との間に問題が起きたりしたとき、他人や環境を責める前に、その原因を自分自身に求めて反省すること。自らの言動や努力不足を省みて、改善しようとする態度をいう。
由来
中国の儒教書『孟子』の「公孫丑章句上」にある「発して中たらざれば、勝己者を怨みず、反りて諸れを己に求むるのみ」という言葉に由来する。孟子(戦国時代、紀元前4世紀ごろ)が、弓を射て当たらない者は優れた相手を恨まず、自分の側に原因を求めるべきだと説いたことばである。
備考
儒教的な自己修養の考え方を表す語。日常会話よりも、訓話・文章・ビジネス上の教訓などで用いられることが多い。「自分だけが悪い」と過度に責める意味ではなく、まず自分を省みる態度をいう。
例文
- 計画が失敗した原因を部下の能力だけに求めず、まずは自分の指示が十分だったか反求諸己する必要がある。
- 意見の対立が生じたときこそ、相手を非難する前に反求諸己の姿勢で自分の言葉を振り返りたい。
- 監督は敗戦後、選手を責めるのではなく、采配に問題がなかったか反求諸己した。
類義語
- 反躬自省
- 反躬自問
- 自己反省
- 内省
対義語
- 怨天尤人
- 責任転嫁
- 他責思考