反客為主
読み方:はんかく いしゅ
意味
客として来た者や、従属的な立場にあった者が、かえって主人・支配者の立場になり、主導権を握ること。本来の持ち主や中心人物を押しのけて、外から来た者が実権を掌握する場合にいう。
由来
中国の歴史書『三国志』魏書「袁紹伝」に見える語。後漢末(2世紀末~3世紀初め)の群雄割拠の時代、袁紹が冀州に身を寄せる客のような立場から、冀州牧であった韓馥を退けて実権を握った故事に基づく。「客がかえって主となる」という意味である。
備考
組織・企業・政治などで、外部から来た者や補助的な立場の者が実権を奪う場面に、批判的または皮肉を込めて使う。「客を大切にする」という意味ではない。
誤用・混同注意
- 「客を優先したり、もてなしたりする」という意味で用いるのは誤り。客だった者が主人側の実権を握ることをいう。
例文
- 共同事業に招いた企業が出資比率を高め、ついには反客為主となって経営権を握った。
- 新任の顧問が会議を取り仕切るようになり、社内では反客為主だとささやかれている。
- 居候だった彼が家事の方針まで決め始め、家族は反客為主だと苦笑した。
分類
類義語
- 主客転倒
- 鳩占鵲巣
- 下剋上
- 乗っ取り