勢利之交
読み方:せいりの まじわり
意味
地位・権力・財産など、その時々の利益を得るために結ぶ交際や人間関係。利害や勢力の変化によって容易に離反する、真の信頼や友情を欠いた付き合いを、批判的な意味でいう。
由来
中国の歴史書『晋書』の「虞預伝」にある「勢利之交、難以経遠(勢利による交わりは、長く続けにくい)」に基づく。『晋書』は唐代の646~648年ごろに房玄齢らによって編纂された。地位や利益を目当てにした交際は長続きしない、という考えを表した語である。
備考
「せいりのまじわり」と読む。現代ではやや硬い文章語で、打算的で一時的な人間関係を批判的に表す。個人の友情だけでなく、政界・企業間などの関係にも用いる。
誤用・混同注意
- 「勢力之交」と書くのは誤り。正しくは「勢利之交」。
例文
- 彼が失脚すると訪ねて来る人が減ったことからも、周囲には勢利之交が多かったのだろう。
- 勢利之交を避け、苦しい時にも率直に意見を言い合える友人を大切にしたい。
- 企業間の提携も、利益だけを追う勢利之交になれば、状況の変化で簡単に崩れてしまう。
分類
類義語
- 市道之交
- 利害関係の付き合い
- 打算的な交際