冬日可愛
読み方:とうじつ かあい
意味
冬の太陽が暖かく心地よく感じられるように、人柄や態度が温和で慈愛に満ち、親しみやすいことをいう。特に、接する人に安心感やぬくもりを与える人物をほめて用いる。
由来
中国の史書・古典である「春秋左氏伝」文公7年(紀元前620年ごろ)の、晋の趙衰とその子・趙盾の人物評に由来する。趙衰を冬の日のように親しみやすく、趙盾を夏の日のように威厳があって恐れられる人物とたとえた記述があり、杜預(3世紀)の注にある「冬日可愛、夏日可畏」という表現から成句化した。
備考
主に人の温和で慈愛深い性格をほめる語である。「夏日可畏」と対にして用いられることがある。「可愛」は現代語の「かわいい」ではなく、音読みで「かあい」と読む。
補足
- 「可愛」を現代語の訓読みで「かわいい」と読むのは誤り。慣用的な読みは「とうじつかあい」。
- 「冬日可愛」を単に冬の暖かい日を表す語と理解するのは不十分で、通常は人の温和で親しみやすい人柄をたとえる。
例文
- 新任の部長は冬日可愛の人柄で、部署の誰もが気軽に相談できる。
- 厳しい指導者でありながら、部下の事情に耳を傾ける彼女は冬日可愛と評されている。
- 祖父の冬日可愛な笑顔に迎えられると、張り詰めていた気持ちがほぐれた。
分類
類義語
対義語
- 夏日可畏
- 冷酷無情