冬山如睡
読み方
とうざん じょすい
意味
冬の山が、まるで眠っているかのように静まり返り、寂しく落ち着いた趣を見せていること。雪や枯れ木に覆われ、人の気配や動きの少ない冬山の、ひっそりとして深閑とした景色を形容する。
由来
北宋時代、11世紀後半ごろに活躍した画家・郭熙の画論を、子の郭思が12世紀初めに編んだ『林泉高致』の「山水訓」に由来する。「春山淡冶而如笑、夏山蒼翠而如滴、秋山明浄而如粧、冬山惨淡而如睡」と四季の山容を述べた文の末尾を四字に縮めた表現である。
分類・構成
備考
主に冬景色の静寂で雅やかな趣を表す文語的な表現で、人が実際に眠る意味ではない。四季の山の姿をたとえた表現群の一つとして用いられる。
例文
- 雪をいただく峰々は冬山如睡の趣をたたえ、谷あいには深い静けさが満ちていた。
- 画家は墨の濃淡だけで、冬山如睡と形容される冬景色を描き出した。
- 朝霧の向こうに見える山並みは、冬山如睡という言葉がふさわしいほど静まり返っていた。