春山如笑
読み方
しゅんざん じょしょう
意味
春の山が、草木が芽吹き花が咲くことによって、まるでにこやかに笑っているように見えること。春の山の明るく生気に満ちた美しさをたとえる語で、転じて春らしい晴れやかで喜ばしい景色・雰囲気にもいう。
由来
中国・北宋時代(11世紀)の画家・郭熙の画論をまとめたとされる「林泉高致」に見える表現。「春山淡冶而如笑(春の山は淡く麗しく、笑うがごとし)」に基づく。同書では、夏山を「如滴」、秋山を「如粧」、冬山を「如睡」と表し、四季の山の趣を描写している。
分類・構成
備考
主に漢詩・書画・随筆などで春景色を格調高く表す語で、日常会話での使用頻度は高くない。「如」はここでは「~のようだ」の意で、「じょ」と読む。
誤用・混同注意
- 「春山如笑」を「しゅんざんにょしょう」と読まない。標準的な読みは「しゅんざんじょしょう」。
- 「如笑」は実際に山が笑うという意味ではなく、春の山の明るく生気ある姿をたとえた表現である。
例文
- 桜が山肌を淡く染める景色は、まさに春山如笑というにふさわしい。
- 画家は、芽吹き始めた木々を描き、春山如笑の趣を表現した。
- 長い冬を越えた故郷の山々は春山如笑のように明るく見えた。