冠絶古今
読み方
かんぜつ ここん
意味
昔から現在までを通じて、比較するものがないほど最も優れていること。「冠絶」は、他をはるかにしのいで首位に立つ意、「古今」は昔と今、またはすべての時代をいう。主に芸術・学問・技術などを最大級にほめる際に用いる。
由来
中国の正史『晋書』の「王羲之伝」に、書の名手・王羲之について「為古今之冠(古今の冠たるものとなる)」と記されていることに基づく表現とされる。王羲之は東晋時代(4世紀)の書家で、『晋書』自体は唐の貞観22年(648年)ごろに房玄齢らによって編纂された。
分類・構成
備考
文章語的で、対象を最大級に称賛する強い表現である。日常的な物事よりも、書画・文学・学術・芸術的業績などの評価に用いられやすい。「古いものと新しいものを比べる」という意味ではない。
誤用・混同注意
- 「冠絶今古」は一般的な日本語の四字熟語としては用いず、標準形は「冠絶古今」。
- 「古今」を単に古い物と新しい物の対比と解釈するのは誤りで、古今を通じて最上であることを表す。
例文
- 王羲之の書は、冠絶古今の名品として今日まで尊ばれている。
- その小説は構成の緻密さと表現の豊かさから、冠絶古今の傑作だと評された。
- この工芸品は、当時の技術水準を冠絶古今といえるほど高い次元で示している。
類義語
対義語
- 平々凡々
- 凡庸