円顱方趾
読み方
えんろ ほうし
意味
人間、人類のこと。丸い頭蓋(顱)は天を、方形の足・足指(趾)は地を象徴するという古代中国の考え方から、人間を天地の間に生きる存在として表した語。
由来
中国・前漢時代の思想書『淮南子』の「精神訓」に見える、頭の円さは天を象徴し、足の方形さは地を象徴するという考え方に基づく。『淮南子』は紀元前2世紀、一般に紀元前139年頃に成立したとされる。「円顱」は丸い頭、「方趾」は方形の足先をいう。
分類・構成
備考
文章語・漢文調の硬い表現で、現代の日常会話ではほとんど用いない。実際の頭や足の形を述べる語ではなく、天地に対応する人間という古代的な宇宙観を背景にもつ。
誤用・混同注意
- 「趾」を「指」と書いて「円顱方指」とするのは誤り。
- 「円首方足」は同義の類似表現であり、「円顱方趾」とは用いる字が異なる。
例文
- 科学技術が進歩しても、円顱方趾である私たちの尊厳を忘れてはならない。
- 著者は円顱方趾の営みを通して、自然と人間の関係を描き出した。
- その制度は一部の者だけでなく、円顱方趾すべての安全を守るものであるべきだ。
類義語
- 人間
- 人類
- 円首方足