六趣四生
読み方:ろくしゅ ししょう
意味
仏教でいう、迷いの世界に生まれ変わるすべての生き物・衆生のこと。「六趣」は地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天の六つの生存領域(六道)、「四生」は胎生・卵生・湿生・化生という四つの生まれ方をいう。
由来
仏教の輪廻思想に基づく語である。「六趣(六道)」と「四生」を合わせて、あらゆる衆生を総称したもの。思想そのものは古代インド仏教に由来し、中国で漢訳仏典を通じて「六趣」「四生」の語が定着した。四字熟語としての厳密な初出時期・単一の典拠は明確ではない。
備考
日常会話で使う語ではなく、仏教書・寺院の説明・宗教美術の解説などで用いられる。六趣は一般に「六道」ともいう。阿修羅を独立した一趣に数えない体系は「五趣(五道)」という。
補足
- 「六趣」は「ろくしゅ」と読む。「ろくどうししょう」は別表現の「六道四生」の読みである。
- 「四生」を単に四種類の生物という意味に解するのは不正確で、胎生・卵生・湿生・化生という仏教上の出生形態を指す。
例文
- 仏は六趣四生のあらゆる衆生を救済の対象とすると説かれる。
- この絵巻には、六趣四生が輪廻するさまが象徴的に描かれている。
- 供養は亡き人だけでなく、六趣四生への慈悲を表す行いとも考えられる。