兔走烏飛
読み方:と そう う ひ
意味
月を象徴する兎が走り、太陽を象徴する烏が飛ぶ、というイメージから、月日や時間が非常に速く過ぎ去ることをいう。転じて、人生や歳月のはかなさ、時の流れの速さを表す。
由来
中国で、太陽を三本足の烏である「金烏」、月を兎である「玉兎」にたとえた神話的な表現に基づく。唐代・韓琮(かんそう、9世紀頃)の詩「春愁」にある「金烏長飛玉兎走(きんうちょうひ ぎょくとそうす)」を踏まえ、「兎走烏飛」として月日の早い流れを表すようになった。
備考
文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。烏は太陽(金烏)、兎は月(玉兎)の象徴である。日本語では通常、「兎走烏飛」と表記する。
別表記
- 兎走烏飛
誤用・混同注意
- 「烏」を「鳥」と書くのは誤り。
- 「兔」は「兎」の異体字であり、誤字と断定しない。日本語では一般に「兎走烏飛」と表記される。
- 「烏飛兎走」と混同されやすいが、こちらも月日が早く過ぎることを表す近い成語である。
例文
- 入社してから二十年が過ぎたとは、まさに兔走烏飛である。
- 子どもの成長を見ていると、兔走烏飛の思いがして、時の早さに驚かされる。
- 人生は兔走烏飛だという自覚を持ち、一日一日を大切に過ごしたい。