傾国傾城
読み方:けいこく けいせい
意味
一人の美女に君主や人々が夢中になり、そのために国や城が傾くほどだ、という意味。転じて、国を滅ぼしかねないほど美しく魅力的な女性、または非常に美しい女性をいう。
由来
中国・前漢の李延年(りえんねん)が武帝に献じたとされる歌にある「一顧傾人城、再顧傾人国(一度振り返れば人の城を傾け、再び振り返れば人の国を傾ける)」に由来する。この歌は後漢の班固が1世紀ごろに編纂した『漢書』外戚伝に収められている。
備考
主に古典・歴史物・文学的な文脈で用いる語。美女が政治の混乱や国の衰亡を招くという古い価値観を含むため、現代では女性に責任を負わせる表現になり得る点に注意する。
別表記
- 傾國傾城
補足
- 「傾国傾世」と書くのは誤りで、「城」が正しい。
- 単に「美人」という中立的な褒め言葉ではなく、あまりの美しさが国や権力者を惑わせるという含意を持つ。
例文
- 史劇では、王が傾国傾城の美女に心を奪われ、政務を顧みなくなる場面が描かれる。
- その女優は傾国傾城と形容されるほどの美貌で、観客の視線を集めた。
- 小説の主人公は傾国傾城の麗人として登場するが、単なる美貌の持ち主ではない。