倜儻不羈
読み方:てきとう ふき
意味
才気に富み、行動や考え方が世間の慣習・規則・束縛にとらわれず、のびのびとしていること。また、そのような人物や気風をいう。「倜儻」は才気があり並外れていること、「不羈」は何ものにも縛られないことを表す。
由来
中国の歴史書『晋書』袁耽伝に、東晋(4世紀)の人物・袁耽を「少有才気、俶儻不羈」と評した記述が見えることに由来する。『晋書』は唐代の貞観22年(648年)ごろに編纂された。日本では「俶儻」に通じる「倜儻」を用いた「倜儻不羈」の形で定着した。
備考
主に人物の才気・自由奔放な気質を、やや格調高く評する語。「適当不羈」と書くのは誤りである。自由さを褒める文脈で使われることが多いが、場合によっては型破りさを含意する。
誤用・混同注意
- 「適当不羈」と書くのは誤り(正しくは「倜儻不羈」)。
- 「倜儻」を日常語の「適当」と同じ意味だと誤解しない。「倜儻」は才気があり、世俗にとらわれないさまをいう。
例文
- 彼は倜儻不羈な研究者で、従来の学説にとらわれず新しい仮説を打ち出した。
- 若き日の画家は、倜儻不羈な気風と大胆な作風で注目を集めた。
- 伝記には、組織の慣例に従うことを好まなかった彼の倜儻不羈ぶりが描かれている。