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倚馬七紙

読み方:いば しちし

意味

文才がきわめて優れ、文章を非常に速く書き上げること。また、そのような才能をいう。馬に寄りかかったままの短い間に七枚もの文書を書いたという故事に基づき、即興的に見事な文章を作る才能をたたえる語。

由来

中国・東晋(4世紀)の文人、袁虎(えんこ)にまつわる故事による。『世説新語』文学篇では、桓温の北伐に従った袁虎が、馬に寄りかかったまま文書の作成を命じられ、わずかな間に七紙を書き上げたと伝える。この逸話から、文章を速やかに巧みに作る才能を「倚馬七紙」というようになった。『世説新語』の成立は南朝宋の5世紀ごろ。

備考

主に漢文調・文章語として用い、「倚馬七紙の才」「倚馬七紙の筆」などの形で文才をほめる。単に字を書く速度が速いことではなく、優れた文章を即座に作る能力を指す。

補足

  • 「依馬七紙」と書くのは誤り。馬に寄りかかる意の「倚馬七紙」と書く。
  • 単に筆記が速い意味と解するのは不十分で、優れた文章を即座に作る文才をいう。

例文

  • 彼は依頼内容を聞くとすぐに、倚馬七紙の勢いで格調高い祝辞を書き上げた。
  • 締め切り直前にもかかわらず、彼女は倚馬七紙の才を発揮して企画書を完成させた。
  • あの編集者の倚馬七紙ぶりには、経験豊かな作家たちも感心している。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字