修辞立誠
読み方:しゅうじ りっせい
意味
言葉や文章をよく整え、その表現を通して真心・誠実さを確立すること。単に巧みに飾った言葉を用いるのではなく、内容に誠意を伴わせ、自己の学問・仕事・人格を確かなものにするという意味で用いる。
由来
中国古典『易経』の「乾卦・文言」にある「修辞立其誠、所以居業也(辞を修めてその誠を立つるは、もって業に居るゆえんなり)」に由来する。成立時期は『易経』の成立過程を含めて紀元前1千年紀後半から前漢期ごろとされるが、正確な年は不明である。ここから「修辞立誠」の形で、言葉を整え誠を明らかにすることを表す四字熟語となった。
備考
「修辞」は単なる言葉の装飾ではなく、適切に言葉を整えることを指す。「立誠」と結び、表現の巧拙よりも言葉に真実・誠意を宿すことを重視する語である。
別表記
- 修辭立誠
誤用・混同注意
- 「修辞立成」と書くのは誤りで、正しくは「修辞立誠」。
- 「修辞」を美辞麗句で飾ることだけと解釈するのは不十分で、誠実な内容を確立する意が中心である。
例文
- 研究者には、難しい内容を正確な言葉で伝える修辞立誠の姿勢が求められる。
- 彼のスピーチは華美ではなかったが、修辞立誠の精神が感じられ、多くの人の心を動かした。
- 文章を書く際には、読みやすさだけでなく、修辞立誠を心掛けて自分の真意を伝えたい。
分類
類義語
対義語
- 巧言令色
- 言行不一致