文質彬彬
読み方:ぶんしつ ひんぴん
意味
学問・教養などによる外面的な洗練(文)と、生まれつきの素朴さ・人格的な実質(質)とが、ほどよく調和していること。飾りだけでも素朴さだけでもなく、内容と表現、人格と教養がバランスよく備わっている理想的な状態をいう。
由来
中国春秋時代の思想家・孔子の言行をまとめた『論語』「雍也」にある「質勝文則野、文勝質則史、文質彬彬、然後君子」に基づく。成立は『論語』編纂期の戦国時代から前漢初期(おおむね紀元前3〜2世紀ごろ)とされる。孔子は、実質が形式を上回りすぎれば粗野になり、形式が実質を上回りすぎればうわべだけになるため、両者の調和した人こそ君子だと説いた。
備考
主に人物の人格・教養、また文章や表現の内容と形式の調和を褒める際に用いる。日常会話ではやや硬い漢語表現で、「文質斌斌」とも書く。
別表記
- 文質斌斌
補足
- 「文質斑斑」と書くのは誤り。「彬彬」は調和がよく整っているさまを表す。
- 「ひんひん」を「びんびん」と読まない。
例文
- 彼は深い専門知識をもちながら人当たりも柔らかく、まさに文質彬彬たる人物だ。
- 教育では知識を詰め込むだけでなく、文質彬彬とした人間性を育てることが大切である。
- その随筆は内容に深みがあり、文章も簡潔で美しい。文質彬彬の文章と評された。
分類
類義語
- 文質相半
- 才徳兼備
- 内外兼備
対義語
- 質勝文
- 文勝質