余韻嫋々
読み方:よいん じょうじょう
意味
音楽・詩歌・言葉・出来事などが終わった後にも、その響きや趣が細く長く残り、尽きないさま。特に、音の美しい響きがかすかに漂い続けること、また転じて、作品や体験が深い感動を残すことをいう。
由来
北宋の蘇軾(そしょく)が1082年(元豊5年)ごろに著した「赤壁賦」にある「余音嫋嫋、不絶如縷(余音嫋嫋として、絶えざること糸のごとし)」に基づく。原文の「余音」は演奏後に残る音、「嫋嫋」は細く長くたなびくさまを表す。日本では「余韻」として定着した。
備考
主に音楽・詩歌・映画・文章など、鑑賞後に残る美しい感動や響きに用いる。日常会話よりも、文芸批評や格調高い文章で使われやすい。「嫋々」は「じょうじょう」と読む。
別表記
- 余韻嫋嫋
補足
- 「余韻嬢々」「余韻情々」などと書くのは誤り。正しくは「余韻嫋々」または「余韻嫋嫋」。
- 「嫋々」を「にょうにょう」と読むのは誤り。この語では「じょうじょう」と読む。
- 原典の表現は「余音嫋嫋」であり、「余韻嫋々」は日本で定着した形である。
例文
- 演奏が終わった後も、会場には余韻嫋々たる静けさが漂っていた。
- この映画は結末を説明しすぎず、余韻嫋々とした感動を観客に残す。
- 彼女の朗読は抑制が利いており、最後の一節が余韻嫋々と心に残った。
分類
類義語
- 余韻縹渺
- 余音繞梁
- 余音嫋々
- 余情残心
対義語
- 余韻皆無
- 味気無い