以貌取人
読み方
いぼう とりじん
意味
人の能力・性格・価値などを、その人の顔つきや容姿といった外見だけで判断すること。外見だけによる判断は本質を見誤るおそれがある、という戒めの意味で用いられることが多い。
由来
中国・前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ『史記』の「仲尼弟子列伝」に見える故事に基づく。孔子が弟子の子羽を容貌だけで判断して才能を見誤ったことを反省し、「以貌取人、失之子羽(容貌で人を判断し、子羽について誤った)」と述べたとされる。
分類・構成
備考
「貌」は顔つき・容姿の意。「以貌取人」は、外見だけで人物を評価することを批判的にいう表現である。「人は見かけによらぬ」という考え方と通じる。
誤用・混同注意
- 「以容取人」と書くのは一般的な表記ではない(正しくは「以貌取人」)。
- 「貌」を「貎」とする異体字表記があるが、通常は「貌」を用いる。
例文
- 面接では、服装や顔立ちだけで評価する以貌取人に陥らないよう注意すべきだ。
- 彼は無口で近寄りがたい印象だったが、話してみると親切な人だった。以貌取人だったと反省した。
- 容姿だけを基準に候補者を選ぶのは、まさに以貌取人である。
類義語
- 外見判断
- 外見至上
対義語
- 人不可貌相
- 内面重視