以古非今
読み方:いこ ひこん
意味
昔の制度・思想・慣習を基準として、現在の政治や社会、事物を非難・否定すること。「古をもって今を非(そし)る」という意。古いものを尊重するだけでなく、それに固執して現代を批判するという、やや否定的な意味合いで用いる。
由来
中国の歴史書『史記』秦始皇本紀に見える語。秦の始皇帝が紀元前213年、李斯(りし)の進言を受けて書物を焼く「焚書」を命じた際、「以古非今者族(古をもって今を非難する者は一族ごと処罰する)」とした記述に基づく。
備考
日常会話よりも、評論・文章語で用いられる。単に伝統を尊重する意味ではなく、古い基準に固執して現在を批判する態度を表す。
例文
- 新制度への反対論が、過去の慣習だけを絶対視する以古非今にならないよう注意すべきだ。
- 彼の主張は伝統の検討というより、旧制度を基準に現状を否定する以古非今の議論だった。
- 歴史から学ぶことと以古非今は異なり、過去の制度が現代にも適するかを吟味する必要がある。
分類
類義語
対義語
- 因時制宜
- 革故鼎新