他人行儀
読み方:たにん ぎょうぎ
意味
親しい間柄であるにもかかわらず、まるで他人に接するように遠慮したり、形式的でよそよそしい態度を取ったりすること。また、そのような態度。「そんなに他人行儀にしないで」のように用いる。
由来
「他人」と「行儀」が結び付いた和製の表現で、「他人に対するときのような礼儀・振る舞い」という意味から生まれたと考えられる。中国古典に典拠を持つ故事成語ではない。成立した正確な時期は明らかではないが、近世以降に日常語として定着した表現である。
備考
相手を丁重に扱うこと自体を非難する語ではなく、本来は親しいはずの関係なのに距離を置くような態度をいう。やや寂しさや不満を込めて使われることが多い。
補足
- 単に「礼儀正しい」という意味ではない。親しい相手にまで他人のようによそよそしく接することをいう。
- 「他人行義」と書くのは誤り。正しくは「他人行儀」。
例文
- 長年の友人なのだから、そんなに他人行儀な話し方をしなくていい。
- 家族なのに、敬語ばかり使う彼の態度は少し他人行儀に感じられた。
- 取引先ではあるが昔からの知り合いなので、会議でも必要以上に他人行儀にはしなかった。
分類
類義語
- よそよそしい
- 隔意
- 疎遠
- 遠慮がち
対義語
- 親密無間
- 打ち解けた態度
- 腹蔵無い