仁義廉恥
読み方
じんぎ れんち
意味
人として守るべき道徳的な徳目をいう語。仁は他者を思いやる心、義は道理にかなった正しさ、廉は私欲を抑える清廉さ、恥は不正や恥ずべき行為を恥じる心を指す。これらを重んじ、正しく節度ある行いをすることをいう。
由来
中国の儒教的な倫理観に基づく語である。直接の原型として、『管子』牧民篇にある「礼義廉恥、国之四維(礼・義・廉・恥は国を支える四つの綱)」という句が知られる。同篇は戦国時代(紀元前4〜3世紀頃)に成立した内容を含むとされる。ただし、「仁義廉恥」という形そのものの初出・定着時期は明確ではない。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではやや硬く、道徳心や節操を強調する場面で用いる。批判的に「仁義廉恥を欠く」ともいう。「礼義廉恥」は『管子』に見える別の四字熟語である。
誤用・混同注意
- 「礼義廉恥」と混同しない。これは『管子』に見える別の語で、「仁義廉恥」の誤記ではない。
- 「仁義礼智」や「仁義礼智信」と混同しない。「廉恥」は清廉さと恥を知る心を表す。
例文
- 祖父は、商売で成功するにも仁義廉恥を忘れてはならないと教えてくれた。
- 目先の利益のために仁義廉恥を捨てるような行為は、長い信頼を失わせる。
- 彼は仁義廉恥を重んじ、たとえ不利でも不正な取引には加わらなかった。
類義語
- 礼義廉恥
- 仁義礼智信
- 五常
対義語
- 不仁不義
- 厚顔無恥