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人面桃花

読み方:じんめん とうか

意味

中国・唐の詩に由来し、かつて出会った美しい女性と桃の花を思い、再び訪れても女性だけがいないという故事から、過ぎ去った恋や再会できない人を懐かしく思い、惜しむ気持ちをいう。また、美しい女性の顔と桃の花が互いに映え合うさまの意味でも用いる。

由来

中国・唐代(8~9世紀ごろ)の詩人・崔護(さいご)の七言絶句「題都城南荘」に基づく。「去年今日此門中、人面桃花相映紅(人の顔と桃の花が互いに紅く映え合う)」に由来する。翌年に同じ場所を訪れたところ、以前出会った女性はすでに去っており、桃の花だけが昔どおり咲いていたという哀感を詠んだ詩である。

備考

主に文章語で、「人面桃花の感」の形で用い、昔の恋・青春・旧友などをしのぶ哀惜の気持ちを表すことが多い。単に「美人」の意味だけで使うと、文脈に合わない場合がある。

補足

  • 「人面桃華」と書くのは一般的ではなく、通常は「人面桃花」と表記する。
  • 単に女性の美貌をほめる語と誤解されることがあるが、過去の出会いや失われた恋を懐かしむ哀感を含む用法が重要である。

例文

  • 再訪した故郷では、かつて親しかった人はもうおらず、庭の桃だけが咲いていた。その光景に人面桃花の感を覚えた。
  • 古い写真を見返すと、二度と戻らない青春を思い、人面桃花のような切なさが込み上げてきた。
  • この小説は、再会を果たせない男女の思いを、人面桃花の情趣をもって描いている。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字