人身難得
読み方:にんしん なんとく
意味
人間として生まれ、生を受けることは非常にまれで、得がたいことであるという意味。仏教では、六道輪廻の中で人間に生まれる機会は少なく、仏法を聞いて修行できる人の身は貴重だと説く。転じて、今ある人生や学びの機会を大切にすべきだという教えを表す。
由来
仏教経典『大般涅槃経』に説かれる「人身受け難し、仏法聞き難し」という教えに由来する。人間として生まれることも、仏法に出会うことも容易ではないため、その機会を生かして悟りを目指すべきだとする。経典は古代インドで成立し、漢訳はおおむね5世紀ごろに整えられ、日本には飛鳥・奈良時代以後に伝来した。
備考
主に仏教の文脈で用いる語で、「人身」は単なる肉体ではなく、人間として生を受けることを指す。一般語の「人身事故」などの「じんしん」とは異なり、通常は「にんしん」と読む。
補足
- 「じんしんなんとく」ではなく、仏教語としては通常「にんしんなんとく」と読む。
- 「人心難得」は誤記。「人身」は人間として受ける身体・生を意味する。
例文
- 仏教では人身難得を説き、人として生を受けたことの尊さを教える。
- 人身難得の教えに触れ、日々を漫然と過ごさず、学びの機会を大切にしようと思った。
- 法話では「人身難得、仏法難聞」と述べられ、仏法に出会える縁の希少さが語られた。
分類
類義語
- 人身受け難し