人畜無害
読み方:じんちく むがい
意味
人間や家畜に害を及ぼさないこと。転じて、性格や言動が穏やかで、他人に迷惑や危害を与えるおそれがないことをいう。人については、強い個性や影響力がなく、無難すぎるというやや皮肉なニュアンスで使われることもある。
由来
中国古典の特定の典拠に基づく故事成語ではない。近代以降の日本語で、「人」と「畜(家畜)」に「害がない」ことを表す語として用いられ、薬品・農薬・動物などの安全性をいう用法から、人柄を形容する比喩的用法も定着した。正確な成立年は不明。
備考
本来は薬品・動植物などが人や家畜に害を与えない意味。人に用いる場合は褒め言葉にもなるが、「当たり障りがなく存在感が薄い」という軽い皮肉を含むことがある。
補足
- 「人畜無害」は、人や家畜に害を与えないという意味であり、「人畜に害がある」という意味ではない。
- 人の性格について使う場合、常に全面的な褒め言葉になるとは限らず、無個性・無難という含みを持つことがある。
例文
- この洗剤は環境への負荷が少なく、人畜無害な成分で作られている。
- 彼は人畜無害な性格なので、初対面の相手にも安心感を与える。
- 人畜無害な発言ばかりでは、会議で自分の意見が伝わらないこともある。
分類
類義語
- 無害
- 無毒
- 温厚篤実
- 善良無害
対義語
- 有害
- 危険
- 凶悪