人海戦術
読み方:じんかい せんじゅつ
意味
多数の人員を集中的に投入し、その数の多さによって相手を圧倒したり、目標を達成したりしようとする戦術。もとは軍事用語であるが、現代では営業・開発・イベント運営などで、多くの人手に頼って仕事を進めるやり方を、批判的または皮肉にいう場合もある。
由来
人を海のように大量投入するという比喩から成る、中国の近現代の軍事用語に由来する。正確な初出年は不明だが、20世紀前半から中頃にかけて中国軍の戦法を表す語として用いられ、朝鮮戦争(1950~1953年)期などを通じて国外にも広く知られるようになった。日本語では戦後に定着した語で、中国古典に典拠をもつ故事成語ではない。
備考
軍事上の用法には、多数の兵士を消耗品のように扱うとの批判的含意を伴いやすい。比喩用法でも、「人手頼みで効率が低い」という否定的・皮肉な響きになることがある。
別表記
- 人海戰術
補足
- 「じんかいせんじつ」とは読まない。正しくは「じんかいせんじゅつ」。
例文
- 敵陣を正面から攻める人海戦術は、兵士の被害が大きくなりやすい。
- 締切直前に担当者を増やすだけの人海戦術では、根本的な業務改善にはならない。
- 大規模イベントの設営を人海戦術で乗り切ったが、次回は機械化や自動化も検討すべきだ。
分類
類義語
- 物量作戦
- 大量動員
- 数の力に頼る戦法
対義語
- 少数精鋭
- 精鋭主義