人情冷暖
読み方:にんじょう れいだん
意味
人の情けには、温かく親切な面もあれば、冷たく薄情な面もあるということ。また、利害や境遇の変化によって、人々の態度や世間の人情が温かくなったり冷たくなったりすることをいう。
由来
中国語の「人情冷暖」に由来する語。「人情」は人の情け・世間の人の心を、「冷暖」は冷たいことと温かいことを表す。特定の一つの古典を典拠とする故事成語としての成立時期は明確でないが、中国の古い文章・口語表現で用いられてきた対句的な表現が日本語にも定着したものとされる。
備考
多くは、人の態度の移ろいや世間の薄情さをやや批判的・感慨深く述べる際に用いる。「世態炎涼」と並べて「世態炎涼・人情冷暖」とすることもある。
誤用・混同注意
- 「人情暖冷」と語順を入れ替えない。
- 「冷暖」は気温の意味ではなく、人情の温かさ・冷たさの比喩である。
例文
- 事業に失敗してから、彼は人情冷暖を身にしみて知った。
- 順調なときには人が集まるが、苦境に立つと人情冷暖が見えてくる。
- この小説は、都市で暮らす人々の人情冷暖を鋭く描いている。
分類
類義語
対義語
- 人情温厚
- 情誼篤厚