人事天命
読み方:じんじ てんめい
意味
人間としてできる限りの努力や処置をしたうえで、その結果は天の定め、すなわち自分の力では左右できない運命に任せること。「人事を尽くして天命を待つ」を縮めた語である。
由来
中国・南宋時代(12世紀)の学者、胡寅(こいん)が著した歴史論『読史管見』に見える「人事を尽くして天命に聴す(まかす)」に基づくとされる。日本では「人事を尽くして天命を待つ」という形で広まり、その略として「人事天命」が用いられる。
備考
努力を尽くした後に結果を受け入れるという意味であり、最初から何もしないで運任せにすることではない。日常会話では、元の「人事を尽くして天命を待つ」の形もよく使われる。
誤用・混同注意
- 努力をせずに単なる運任せにする意味で用いるのは不適切。
- 「人事尽天命」は一般的な四字熟語としては定着していない。
例文
- 企画書を何度も見直し、必要な準備を終えた。ここからは人事天命で、審査結果を待つしかない。
- 医師と家族は可能な治療を尽くしたうえで、あとは人事天命として患者の回復を祈った。
- 一年間十分に勉強した受験生は、人事天命の気持ちで試験当日を落ち着いて迎えた。
分類
類義語
- 人事を尽くして天命を待つ
- 人事を尽くして天命に聴す