亢竜有悔
読み方
こうりょう ゆうかい
意味
地位や勢いが頂点に達して、なお高ぶり進みすぎれば、やがて後悔や失敗を招くという意味。竜が天高く昇りすぎると降りるほかなく、悔いが生じることにたとえ、絶頂にある者ほど謙虚さや自制が必要だという戒めを表す。
由来
中国最古の占術・思想書の一つ『易経(周易)』の「乾卦」上九の爻辞「亢龍有悔(亢れる竜は悔い有り)」に由来する。「亢」は高く上がりすぎること、「竜」は勢い・権威の頂点にいる人物の比喩である。『易経』の成立時期には諸説あるが、内容はおおむね紀元前1千年紀(西周~戦国時代ごろ)に形成されたと考えられている。
備考
「亢龍有悔」とも書く。日常会話ではまれで、漢文・古典、中国思想、訓戒的な文章で用いられることが多い。「成功そのもの」を否定する語ではなく、絶頂での慢心や行き過ぎへの戒めである。
例文
- 社長は亢竜有悔を心に留め、事業が順調なときほど拡大路線を慎重に見直した。
- 長年の成功で周囲の忠告を退けた彼は、亢竜有悔という言葉どおり、強引な投資の失敗を悔いることになった。
- 栄進を重ねても驕らずにいる姿勢は、亢竜有悔の教えを実践しているようだ。
類義語
- 満招損
- 盛者必衰
- 驕者必敗