五臓六腑
読み方:ごぞう ろっぷ
意味
五臓(肝・心・脾・肺・腎)と六腑(胆・胃・小腸・大腸・膀胱・三焦)を合わせた語で、内臓全体をいう。転じて、体の奥深く、または全身に強く感じることを表す。「五臓六腑にしみわたる」の形で、飲食物や音楽などが体の芯まで深く感じられる意によく用いる。
由来
中国古代医学の臓器観に由来する。戦国時代から漢代(紀元前3世紀頃〜紀元後1世紀頃)にかけて成立・編纂された医学書「黄帝内経」などでは、人体の働きを五臓と六腑に分けて説明した。この「五臓六腑」が日本にも伝わり、内臓全体や体の奥を表す語として定着した。
備考
五臓六腑は古代中国医学に基づく分類であり、現代医学における臓器の数や区分をそのまま示す語ではない。現代では「五臓六腑にしみわたる」が特に慣用的である。
別表記
- 五臓六府
補足
- 「ろくふ」と読むのは誤りで、通常は「ろっぷ」と読む。
- 五臓六腑は現代医学上の臓器数を表す語だと誤解されることがある。
例文
- 寒い日に飲んだ温かいみそ汁が、五臓六腑にしみわたった。
- 彼女の力強い歌声は、聴く人の五臓六腑を震わせるようだった。
- 健康のためには、五臓六腑をいたわるつもりで暴飲暴食を控えたい。
分類
類義語
- 内臓
- 臓腑