五眼六通
読み方:ごげん ろくつう
意味
仏が備えるとされる、五種の認識力である「五眼」と、六種の超人的な能力である「六通」をいう。五眼は肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼、六通は神足通・天眼通・天耳通・他心通・宿命通・漏尽通を指す。仏の完全な智慧や自在な能力を表す仏教語である。
由来
インド仏教における「五眼」と「六神通」の教えに由来する仏教語である。漢訳仏典・論書でこの二つが併せて説かれ、後秦の鳩摩羅什が漢訳したとされる『大智度論』(5世紀初頭、405年ごろ成立・漢訳)などに見られる。日本には仏教の伝来とともに伝わった。
備考
日常会話で比喩的に使うことはまれで、主に仏教の教義・経典・仏教美術の説明で用いる。「六通」は「六神通」ともいう。
例文
- 経典には、仏が五眼六通を具えると説かれている。
- この仏画は、五眼六通をそなえた仏の超越的な智慧を象徴している。
- 僧侶は、五眼六通とは単なる超能力ではなく、悟りに関わる仏教の教えだと解説した。
分類
類義語
- 五眼
- 六神通
- 神通自在
- 神通力