二豎為虐
読み方:にじゅ いを なす
意味
重い病気が人を苦しめ、手の施しようがないほど病状が悪化すること。転じて、取り除くのが非常に困難な害悪や弊害が猛威を振るうことにもいう。
由来
中国の歴史書・春秋左氏伝の「成公十年」に由来する。春秋時代、晋の景公(紀元前581年没)が病にかかり、夢の中で病魔が二人の子ども(豎)の姿となって現れた。二人は「膏の下、肓の上に隠れれば医者にもどうしようもない」と語り、実際に景公の病は治らなかった。この二人の病魔が人を苦しめることから、「二豎為虐」は重病が猛威を振るう意となった。
備考
主に文章語・故事成語として用いる。「二豎」は二人の病魔を指し、単に二人の子どもという意味ではない。日常的な軽い病気には通常用いず、重く治りにくい病や深刻な害悪についていう。
別表記
- 二竪為虐
誤用・混同注意
- 「二豎」は「二人の病魔」の意であり、「二人の老人」や単なる「二人の子ども」と解するのは不正確。
- 「為虐」は「虐をなす(苦しめる)」の意で、「二豎威厄」などと書き換えない。
例文
- 祖父は二豎為虐というべき重い病に苦しんだ。
- 感染症が二豎為虐のごとく広がり、地域の医療体制を圧迫している。
- 長年放置した組織の不正が二豎為虐となり、改革を困難にした。
分類
類義語
- 膏肓之疾
- 不治之病
- 沈痾宿疾
対義語
- 無病息災
- 病気平癒