検索

二桃三士

読み方:にとう さんし

意味

二個の桃をめぐって三人の勇士が争い、結果として三人とも死んだという故事。少ない利益や褒美を与えて競争・対立を起こさせ、巧みに有力者や競争相手を排除する策略をいう。また、限られた利益を多数で奪い合う状況のたとえにも用いる。

由来

中国・春秋時代の斉の宰相、晏嬰(晏子)にまつわる故事に基づく。前漢ごろまでに成立したとされる『晏子春秋』に、斉の景公に仕える三人の勇士を、晏子が二つの桃を使って互いに功を競わせ、死に至らせた話がある。原形は「二桃殺三士」で、「二桃三士」はこれを縮めた四字熟語である。

備考

現在では日常会話より、歴史・政治・組織内の駆け引きを論じる文脈で使われることが多い。人を争わせて排除する冷酷・策謀的な含みを伴う。

補足

  • 「二桃殺三士」は誤りではなく、故事の原形として用いられる五字句である。
  • 単に「桃が二つ、士が三人」という数量表現ではなく、少ない利益で競争者を争わせる策略を指す。

例文

  • 小さな昇進枠をめぐって社員同士を競わせるやり方は、二桃三士の策にも見える。
  • 敵対する有力者たちに一つの利権を示し、内紛を誘うのは二桃三士的な策略だ。
  • 限定品を少数だけ用意したため、二桃三士のように購入希望者の間で激しい争いが起きた。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字