不通水火
読み方:ふつう すいか
意味
他人との交際や往来を完全に断ち、まったく関係を持たないこと。日常生活に必要な水や火さえ互いに融通しないほど、没交渉である状態をいう。人間関係が断絶していることや、両者が交わらないことに用いる。
由来
中国の歴史書『漢書』孫宝伝にある「杜門不通水火(門を閉ざして水火を通ぜず)」に基づく。『漢書』は後漢の班固らによって編まれ、82年ごろに完成したとされる。隣人同士が水や火を融通し合うような日常的な往来さえ断つ、という描写から、完全に交際を絶つ意味になった。
備考
文章語的で、日常会話では「絶交」「没交渉」などと言うほうが自然。「水火」は生活に必要な水と火を互いに融通することの象徴である。
補足
- 「水火不通」は語順の異なる類義表現であり、「不通水火」とは別の見出し語として区別される。
- 単に「仲が悪い」という意味に限定されない。交際・往来を断っていることが中心の意味である。
例文
- 相続をめぐる争い以来、両家は不通水火の間柄となっている。
- 方針の対立が深まり、二つの派閥は不通水火となって協議もしなくなった。
- 一時的に連絡を控えているだけで、彼らが不通水火になったわけではない。
分類
類義語
- 水火不通
- 没交渉
- 交際断絶