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不脛而走

読み方

ふけいじそう

意味

うわさ・評判・情報などが、特に人が意図して広めなくても、非常に速く世間に広まること。「脛(すね)がないのに走る」というたとえからいう。現代では、秘密やうわさがいつの間にか広まる場合にも用いる。

由来

中国の兵法書『六韜』の「竜韜」にある「此不脛而走者也(これ脛なくして走る者なり)」に由来する。仁徳ある人物の評判は、足がなくても走るように遠方まで自然に伝わる、という趣旨である。『六韜』は伝統的に周代の太公望(姜子牙)の書とされるが、実際の成立は戦国時代から前漢期(およそ紀元前3世紀~紀元前2世紀ごろ)とする説が有力で、正確な年代は不明である。

分類・構成

備考

主に「うわさ・評判・情報」が急速に広まることを表す。必ずしも悪いうわさに限らず、好評や善行が自然に知れ渡る場合にも使える。やや硬い文章語的な表現。

誤用・混同注意

  • 「不径而走」と書くのは誤りで、正しくは「不脛而走」。「脛」は『すね』の意味。
  • 単に『急いで走ること』の意味ではない。うわさ・情報・評判などが自然に広まることをいう。
  • 『悪いうわさだけ』に限ると誤解されることがあるが、良い評判や善行が広まる場合にも用いる。

例文

  • 新商品の情報は、正式な発表前にもかかわらず、不脛而走してしまった。
  • 社内限定のはずだった人事のうわさが不脛而走し、社員の間に動揺が広がった。
  • 彼の親切な行いは不脛而走し、地域中で評判になった。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字