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不矜不伐

読み方:ふきん ふばつ

意味

自分の才能・功績を誇って得意になったり、それを人に吹聴したりしないこと。「矜」は自負して誇ること、「伐」は功績を誇り立てることをいう。謙虚で控えめな人柄や態度を表す。

由来

中国古典の「尚書(書経)」の「大禹謨」にある「汝惟不矜、天下莫与汝争能。汝惟不伐、天下莫与汝争功」に基づく。禹が舜から、才能や功績を誇らない者には人が能力や功を争わない、という趣旨で語られた言葉である。なお、「大禹謨」は伝統的には古代中国の書とされる一方、現存する篇の成立は東晋期(4世紀頃)とみる説が有力で、成立事情には論争がある。

備考

主に人の人格・態度をほめる、やや硬い文章語。単に「自信がない」という意味ではなく、能力や功績があってもそれを誇示しない謙虚さを表す。

誤用・混同注意

  • 「不謹不伐」と書くのは誤り。正しくは「不矜不伐」。
  • 「矜」を「きょう」と読んで「ふきょうふばつ」とするのは誤り。読みは「ふきんふばつ」。
  • 「伐」を単に他者を攻撃する意味と捉えるのは不正確で、この語では自分の功績を誇る意を表す。

例文

  • 彼は大きな成果を上げても不矜不伐であり、周囲から深く信頼されている。
  • 指導者には、不矜不伐の態度で部下の功績を認める姿勢が求められる。
  • 受賞のあいさつでも不矜不伐を貫き、支えてくれた仲間への感謝を述べた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字