不求聞達
読み方
ふきゅう ぶんたつ
意味
名声を得て世に知られることや、高い地位に出世することを求めないという意味。世俗的な名誉・利益・立身を望まず、慎ましく自分の分を守る態度を表す。
由来
中国・三国時代の蜀の政治家・諸葛亮(181~234)が、後主劉禅に奉った227年の文章「出師表」にある「苟全性命於乱世、不求聞達於諸侯(乱世に命を全うせんとし、諸侯に聞達を求めず)」に基づく。諸葛亮が、仕官前には名声や出世を望まず隠棲していたことを述べた言葉である。
分類・構成
備考
「聞達」は、名声を得て世に知られ、出世すること。「不求聞達」は謙遜や無欲を表す語として用いる。ただし、単なる消極性や向上心の欠如を意味する語ではない。
誤用・混同注意
- 「聞達」を単に『聞いて達すること』と解するのは誤り。ここでは名声を得て出世することをいう。
- 「不求名聞」と書き換えるのは一般的な四字熟語の表記ではない。正しくは「不求聞達」。
例文
- 彼は不求聞達の姿勢を貫き、昇進競争には加わらず研究に打ち込んだ。
- 不求聞達といっても、社会への責任まで放棄してよいという意味ではない。
- 祖父は不求聞達の人で、地域に尽くしても自らの功績を語ろうとしなかった。
類義語
- 無欲恬淡
- 淡泊明志
- 不慕栄達