不卑不亢
読み方:ふひ ふこう
意味
必要以上にへりくだって自分を低く見せることもなく、かといって威張ったり高慢な態度を取ったりもしないこと。相手の身分や立場に左右されず、節度と誇りを保って接する態度をいう。
由来
中国の明末清初の儒学者・朱之瑜(朱舜水)が、水戸光圀(源光国)に宛てた17世紀後半の書簡「答源光国問中原人物書」に見える。「不卑」は卑屈にならないこと、「不亢」は高ぶり・横柄さを示さないことを表し、両者を否定して節度ある態度をいう語となった。
備考
相手を見下す「横柄」と、必要以上にへりくだる「卑屈」のどちらにも偏らない態度をほめる語。主に「不卑不亢な態度」「不卑不亢に接する」の形で用いる。「亢」を「抗」と書かないよう注意。
誤用・混同注意
- 「不卑不抗」と書くのは誤り。正しくは「不卑不亢」。「亢」は高ぶる・横柄である意を表す。
- 単に「謙虚である」という意味ではない。卑屈にならず、誇りと節度を保つ点が重要である。
例文
- 彼女は海外の取引先との交渉でも、不卑不亢の態度を最後まで崩さなかった。
- 目上の人に対しても不卑不亢に意見を述べる姿勢は、仕事上とても大切だ。
- 代表選手は敗戦後の会見で、不卑不亢に質問へ答え、次戦への決意を語った。
分類
類義語
- 中庸
- 不偏不党
対義語
- 卑屈
- 傲岸不遜