不修辺幅
読み方:ふしゅう へんぷく
意味
身なりや服装の細かな点を飾り整えることにこだわらないこと。衣服などが質素で、外見を取り繕わないさまをいう。単にだらしないという非難だけでなく、細事にこだわらない率直でさっぱりした人柄を表す場合もある。
由来
中国の歴史書「後漢書」馬援伝に見える「不脩邊幅」に基づく。「辺幅」は衣服の縁や細部、「修」は整える意で、衣服の縁まで整え飾ることをしない、というのが原義である。後漢時代(1世紀)の人物である馬援に関する記述を、南朝宋の范曄が5世紀に編纂した「後漢書」に収めたものとされる。
備考
主に服装や外見を飾らないことについていう。文脈によっては「だらしない」という否定的評価にも、「気取らず自然体」という肯定的評価にもなる。日常会話ではやや硬い表現。
別表記
- 不脩辺幅
誤用・混同注意
- 「不修辺幅」を単に「不潔でだらしない」の意味に限定するのは不正確。飾らず細部にこだわらないという肯定的な含みもある。
- 「不修辺福」や「不修辺腹」と書くのは誤り。正しくは「不修辺幅」。
例文
- 彼は不修辺幅な服装で現れたが、仕事には誰よりも真剣だった。
- 祖父は不修辺幅で、よそ行きの服にもあまり関心を示さなかった。
- 不修辺幅な人柄がかえって信頼を集め、彼の周囲には多くの仲間が集まった。
分類
類義語
- 無頓着
- 不拘小節
- 飾らない
対義語
- 衣冠楚楚
- 身なりを整える
- 修飾辺幅