下筆有神
読み方:かひつ ゆうしん
意味
文章や詩を書き始めると、まるで神がかったかのように優れた文章がすらすらと書けること。特に、すぐれた文才をもち、筆を執れば見事な作品を生み出せることをいう。
由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、杜甫の詩「奉贈韋左丞丈二十二韻」にある「読書破万巻、下筆如有神(書を万巻読み、筆を下せば神が宿るかのようだ)」に基づく。原文は五字の「下筆如有神」であり、「下筆有神」はこれを四字に縮めた形である。
備考
主に文章・詩歌などを書く才能をほめる、やや文語的で格調高い表現。「すぐに書ける」ことだけでなく、内容が優れていることを含意する。出典の原句は「下筆如有神」の五字である。
誤用・混同注意
- 「下筆」は「げひつ」ではなく、通常「かひつ」と読む。
- 出典の原句は四字ではなく、「下筆如有神」という五字句である。
- 「下筆有神」を、単に速く書けるという意味だけで用いるのは不十分で、優れた文章を書く才能を表す。
例文
- 彼女は長年の読書と研究に支えられ、下筆有神と評されるほどの評論を書いた。
- 締切直前にもかかわらず、彼は下筆有神の勢いで原稿を完成させた。
- 名文を書くには、下筆有神の才だけでなく、日頃からの学びの蓄積も必要である。
分類
類義語
対義語
- 才短筆拙
- 江郎才尽