江郎才尽
読み方
こうろう さいじん
意味
南朝梁の文人・江淹(江郎)の才能が尽きたという故事から、以前は優れていた人の文才・創作力・才能が衰え、よい作品や考えを生み出せなくなることをいう。特に文章や詩歌などの創作能力について用いる。
由来
中国南朝梁の文人・江淹(444年―505年)の故事による。唐代の史書『南史』の「江淹伝」には、江淹が夢の中で文才を象徴する五色の筆を返した後、詩文に優れた句が出なくなり、世の人が「才尽きたり」と評したという話がある。「江郎」は江淹を親しんで呼ぶ名である。
分類・構成
備考
主に文才や創作力の衰えをいう、やや厳しい評価の語である。他人に対して用いると失礼になり得るため注意が必要。単なる一時的な不調より、才能が枯渇したかのように見える場合に使う。
誤用・混同注意
- 「江郎」は一般の若者を指す語ではなく、文人・江淹の呼び名である。
- 単なる忙しさや一時的な不調を指す語ではなく、主に文才・創作力が衰えたことをいう。
例文
- かつては斬新な小説を次々に発表した作家だが、近年は江郎才尽と評されることもある。
- 一度の失敗で江郎才尽だと決めつけず、時間を置いて新しい着想を待つべきだ。
- 同じ企画の続編ばかりでは江郎才尽と思われかねないため、彼は創作の環境を変えた。
類義語
- 黔驢技窮
- 才尽詞窮
- 創意枯渇