下坂走丸
読み方:かはん そうがん
意味
坂道を下る丸が勢いよく転がるように、物事が勢いに乗って、非常に速く、止めがたいほど順調に進むことをいう。とくに、いったん始まった流れや情勢が急速に進展する場合に用いる。
由来
中国・前漢の故事に基づく。『漢書』蒯通伝には、坂の上から丸を転がすように止めがたい勢いになる、という趣旨のたとえが見える。これが「坂上走丸」として伝わり、日本では「下坂走丸」の形でも用いられるようになった。『漢書』は班固が編纂を進め、その没後に班昭らの補作を経て後漢期に完成した。
備考
「下り坂」という語感から衰退を連想しやすいが、本来は丸が坂を下る勢いを表し、物事が急速かつ順調に進む意である。勢いの強さを強調する硬い文章語。
別表記
- 坂上走丸
補足
- 「下り坂走丸」と書くのは一般的な四字熟語の表記ではない(正しくは「下坂走丸」)。
- 「下り坂」の連想から、物事が衰退する意味だと誤解しない。本来は勢いよく進展する意味である。
例文
- 新製品は口コミをきっかけに人気が広がり、売り上げは下坂走丸の勢いで伸びた。
- 一度改革の機運が高まると、制度改正は下坂走丸のごとく進んだ。
- チームは先制点を挙げてから下坂走丸となり、連続得点で試合を決めた。
分類
類義語
対義語
- 逆水行舟
- 前途多難
- 難航不落