三茶六飯
読み方:さんさろくはん
意味
茶を三度、食事を六度とるほど、飲食が十分に満たされていること。転じて、客に飲食をたっぷり用意して手厚くもてなすこと、または食べ物に不自由のない豊かな暮らしをいう。数字は厳密な回数ではなく、十分であることを表す。
由来
中国の明代末期、16世紀末から17世紀初頭に成立した長編小説「金瓶梅」に見える語とされる。茶を三回、食事を六回出すという表現から、客への歓待が非常に行き届いていることを表した。日本語では、十分な飲食や手厚いもてなしの意味で用いられる。
備考
日常会話ではまれで、文章語・故事成語として用いられることが多い。「三茶六飯のもてなし」のように使う。茶や食事の回数を文字どおり数える表現ではない。
誤用・混同注意
- 「三茶六礼」は中国の婚礼に関する別語であり、「三茶六飯」とは異なる。
- 「さんちゃろくはん」ではなく、標準的な読みは「さんさろくはん」。
例文
- 遠方から訪ねてきた恩師を、三茶六飯の心で丁重にもてなした。
- この宿は豪華ではないが、三茶六飯の温かな接待が評判である。
- 祖父は、客人には三茶六飯を惜しまないのが我が家の礼儀だと言っていた。
分類
類義語
- 美酒佳肴
- 山海珍味
- 手厚いもてなし