万法一如
読み方:ばんぽう いちにょ
意味
仏教語。宇宙に存在するあらゆる事物・現象(万法)は、見かけ上はさまざまに異なっていても、究極の真理である「真如」という同じ本性においては一つであり、平等であるということ。
由来
「万法」は一切の存在・現象を、「一如」は差別や対立を超えた同一の真理・真如をいう。大乗仏教で説かれる「諸法の本性は平等である」という思想を背景とする仏教語である。インド仏教の真如思想が中国で漢訳・展開され、日本にも伝来したが、「万法一如」という四字の成句としての正確な初出年・成立年は明確ではない。
備考
日常会話で頻繁に使う語ではなく、仏教・禅・思想に関する文脈で用いる。「すべてが物理的に同じ」という意味ではなく、究極の本性における平等・不二を表す。
例文
- 禅僧は、草木や石、人間を分け隔てて見る心を離れ、万法一如の理を観じるよう説いた。
- 自然と人間を対立するものとみなさない万法一如の思想は、環境を考える際にも示唆を与える。
- 師は「万法一如の立場に立てば、成功と失敗への執着も相対化できる」と語った。
分類
類義語
- 諸法一如
- 一味平等
- 万有一体
対義語
- 千差万別
- 差別相