万死一生
読み方:ばんし いっしょう
意味
死ぬ可能性がきわめて高く、生き残れる見込みがごくわずかであること。また、そのような危険な状況から、かろうじて助かること。「万死」はほとんど助からないほどの危険、「一生」はわずかな生存の可能性を表す。
由来
「万死」は死ぬ可能性が非常に多いこと、「一生」は生きる可能性がわずかにあることを対照させた漢文調の表現である。中国の正史『後漢書』に見える語とされる。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀ごろに編纂した歴史書で、日本では漢文・文語的な語として定着した。
備考
「万死一生を得る」の形で用いることが多い。単に危険だったという意味ではなく、ほとんど助からない状況から辛うじて生還した、という強い危機感を伴う。日常会話より文章語・硬い表現である。
別表記
- 萬死一生
補足
- 「万回死んで一度生き返る」という意味ではない。死の可能性が極めて高く、生存の可能性がごく小さいことを表す。
- 類義語の「九死一生」と混同されやすいが、「万死一生」も辞書に認められる四字熟語である。
例文
- 遭難した登山者は救助隊に発見され、万死一生を得た。
- 激しい砲火の中を脱出した彼は、万死一生の経験を語った。
- あの大事故から万死一生を得たことを機に、日々を大切に生きるようになった。
分類
類義語
対義語
- 平穏無事
- 安全無事