七顚八倒
読み方:しちてん ばっとう
意味
苦痛や苦悩が非常に激しく、何度も転げ回るほど苦しむこと。また、事態がひどく混乱し、どう対処すればよいかわからず苦しむこともいう。「七」と「八」は実数ではなく、回数・程度の多さを表す。
由来
中国・南宋時代の朱熹(1130~1200)とその門人の問答を集めた『朱子語類』に見える「七顛八倒」に由来する故事成語である。『朱子語類』は朱熹没後の13世紀前半(おおむね1240年代)に編纂された。「顚」と「倒」はともにひっくり返る・転げ回る意で、「七」「八」は数が多いことを表す。日本では「七転八倒」とも表記する。
備考
現代では「七転八倒」の表記も広く用いられる。「七転八起」とは異なり、何度失敗しても立ち上がるという前向きな意味ではなく、激しい苦痛・混乱を表す。
別表記
- 七顛八倒
- 七転八倒
誤用・混同注意
- 「七転八起」と混同し、「何度失敗しても立ち上がる」という意味で使うのは誤り。
- 「七顚八倒」の「顚」を「転」の誤字とみなすのは不適切で、「七転八倒」は広く認められた別表記である。
例文
- 激しい腹痛に襲われ、彼は七顚八倒の苦しみを味わった。
- 度重なる機器の故障で、現場は七顚八倒の混乱に陥った。
- 資金繰りが急に悪化し、経営陣は対応策を探して七顚八倒した。