七難九厄
読み方
しちなん くやく
意味
数え切れないほど多くの災難や厄難に遭うこと。また、そのような苦しみの多い状態をいう。「七難」は七種の災難、「九厄」は九種の厄難を表すが、現在は実際に七つ・九つと数える意味ではなく、多くの不幸や困難を強調する表現として用いる。
由来
「七難」は、火災・水害・干ばつ・盗賊など、仏典で説かれる七種の災難に由来する。「九厄」は陰陽道などでいう多様な厄難を数で表した語とされる。この二語を並べて、非常に多くの災難を表す成句となった。四字熟語としての正確な成立時期や単一の出典は明らかでない。
分類・構成
備考
「七難八苦」とよく似た表現で、いずれも多くの苦難をいう。日常会話ではやや硬く、文章語・祈願文・挨拶文などで用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「七難八苦」と混同されやすいが、「七難九厄」も「七難八苦」もそれぞれ成立する表現である。
- 「七難九役」と書くのは誤り(正しくは「七難九厄」)。
例文
- 彼は事業の失敗や病気など、七難九厄に見舞われた。
- 七難九厄のような苦境にあっても、家族が支え合って乗り越えた。
- 神社で、七難九厄を避けて家内安全に暮らせるよう祈願した。