七歩成詩
読み方
しちほ せいし
意味
七歩歩くほどのごく短い間に詩を作り上げること。転じて、きわめて優れた詩才・文才をもち、即座に詩文を作れるほど才能が豊かなことをいう。
由来
中国・三国時代の魏の曹植(そうしょく)にまつわる故事による。兄の魏の文帝・曹丕が曹植に、七歩のうちに詩を作れなければ処罰すると命じたところ、曹植は「煮豆燃萁」の詩を即座に詠んだという。この逸話は5世紀ごろ成立の『世説新語』文学篇に見える。
分類・構成
備考
主に詩文を即座に作る優れた才能をほめる語。故事中の「煮豆燃萁」は、同じ根から生えた兄弟が争うことへの曹植の悲しみを表した詩として知られる。「七歩之才」は、そのような詩才そのものを指す近い語。
誤用・混同注意
- 「七歩之才」と混同されることがあるが、「七歩成詩」は短時間で詩を作る行為・逸話をいい、「七歩之才」はその才能をいう。
例文
- 彼女は七歩成詩の才を備え、求められるとすぐに祝いの詩を書き上げた。
- 即興で見事な漢詩を作る彼の姿は、まさに七歩成詩と評するにふさわしい。
- 短時間で格調高い文章を完成させた作家の文才を、記者は七歩成詩とたたえた。