一闔一闢
読み方:いっこう いっぺき
意味
閉じること(闔)と開くこと(闢)が交互に繰り返されること。陰と陽、収縮と拡張のような相反する働きが循環し、万物が絶えず変化していく原理をいう。
由来
中国古典『易経』の「繋辞上伝」にある「一闔一闢、謂之変(ひらき閉じることが繰り返されるのを変化という)」に基づく。『易経』の繋辞伝は、戦国時代から前漢期(おおむね紀元前4~2世紀ごろ)に成立したと考えられている。闔は「閉じる」、闢は「開く」の意で、陰陽の交替・循環による変化を表す。
備考
日常会話ではほとんど用いられない、易学・東洋思想に関する語。単なる「開閉」ではなく、相反する作用が交替して生じる循環的な変化をいう。
例文
- 四季が巡り、草木が芽吹いては枯れる姿には、一闔一闢の理が見られる。
- 市場の拡大と縮小を一闔一闢の変化として捉え、長期的な方針を立てる。
- 物事には一闔一闢があるのだから、一時の停滞だけで悲観する必要はない。
分類
類義語
- 一陰一陽
- 陰陽消長
- 変化流転
対義語
- 不易不変
- 固定不変